|
手術が必要な重症の患者さんにも著効
腰部脊柱管狭窄症(以下、脊柱管狭窄症)の診療において、一般の整形外科が「すぐに手術が必要」と判断するのは次のような場合です。
・排尿・排便障害がある
・足のマヒがある
・10〜20メートル歩くだけで痛みやしびれが強くなり、歩けない(高度の間欠性跛行)
・立つことも難しい。また、寝ていても足が痛む
|
これらの症状がある場合は、手術をすすめられるケースが少なくありません。しかし、狭窄症テーピングでは、重度の脊柱管狭窄症が、しばしば軽快することがあるから驚きです。
実際、間欠性跛行があり、寝ていても足の痛みを訴えていた重度の脊柱管狭窄症の患者さんBさんが、当院を受診したことがあります。昨年2月のことでした。
Bさんは80歳の女性で、当初はプラセンタ(胎盤エキス)注射による治療(本誌P98参照)を望んで来院しました。組織を修復して、自然治癒力を高めるプラセンタは、脊柱管狭窄症の治療にはもってこいですが、速効性という点ではテーピングより劣ります。そこで私は、Bさんに狭窄症テーピングとトリガーポイント療法を併用することにしたのです。
その効果はてきめんで、脊柱起立テーピングと中殿筋テーピングの2種類の狭窄症テーピングをしたところ、その場で痛みやしびれが和らいだのです。
|
 |
3ヶ月続けたら間欠性跛行も解消した
実はBさんはかかりつけの外科で手術を予定していたらしいのですが、すぐに手術を断り、当院に通って、狭窄症テーピングによる治療に専念することになりました。
Bさんは、最初のころは横になっていても足が痛み、杖を突かなければ歩けなかったのですが、自宅でも狭窄症テーピングを行ったこともあり、回復は目覚しく、痛みやしびれはどんどん和らいでいきました。
そして、3ヶ月後には、しっかりした歩き方ができるようになっていました。間欠性跛行も徐々に消え、現在では全く問題なく歩けるようになっています。さらに、腰や足の痛み・しびれもすっかり治まり、今ではテーピングはせずに、改善された症状を維持させるためにプラセンタ注射を行っています。
このように、狭窄症テーピングは、手術が必要といわれた患者さんにも、目覚しい効果を発揮することがあります。
また、腰やお尻に伸縮テープを貼るだけなので、安全性が極めて高く、副作用の心配がほとんどないことも特徴の一つです。自宅で手軽にできるので、ぜひ一度、その効果を実感してみてください。
|