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Y字貼りの『痛みとりテーピング』で筋肉のこりをゆるめれば、脊柱管狭窄症の痛みも改善
固定するのではなくゆるめるのがコツ
テーピングと言うと足をくじいたときなどに、足首を固定するようなテープを連想する人もいるかもしれません。しかし、ここで紹介する【痛みとりテーピング】は、固定するテーピングとはまったく異なるもの。「キネシオテープ」と言い、筋肉の動きに合わせて伸縮するテープを使った固定しないテーピングです。これを使うことが脊柱管狭窄症が原因といわれる腰痛やしびれをとりのぞくコツなのです。
たとえば、腰痛の患者さんですが、痛みの原因は、筋肉の痙攣(スパズム)です。筋肉が痙攣し、異常に収縮すると血流やリンパの流れが悪くなります。血液は、細胞に栄養や酸素を送り届けています。リンパ液は老廃物を回収し、排泄させる役割をもっています。筋肉が萎縮し硬くなることで、これらが滞るために、痛みやしびれが起こってくるのです。
つまり、硬くなった筋肉のこりをゆるめれば、血流やリンパの流れがよくなって、痛みやしびれも自然とよくなっていくのです。
こり固まった筋肉をゆるめる方法はいくつかあります。126ページで加茂先生が紹介している、トリガーポイント療法もそうですし、私が治療のなかで頻繁に活用している【痛みとりテーピング】もそのひとつなのです。
脊柱管狭窄症にも優れた効果を発揮する
私の考えでは、腰部脊柱管狭窄症と診断された人でも骨の異常で痛みが起こっている人はほぼいません。私自身も会ったことがありません。
その証拠にこんなことがありました。他で腰部脊柱管狭窄症の手術をしたににもかかわらず、痛みがとれない患者さんが私のところに来られたことがありました。その患者さんにトリガーポイント療法を行って一時的に痛みを抑え、さらに【痛みとりテーピング】を行いました。すると、筋肉がゆるみ、その場で驚くほど症状が改善してしまったのです。その後、たった一度の治療でよくなった、と大変感謝されました。
また、ギックリ腰の人でも【痛みとりテーピング】を貼って筋肉をゆるめると、腰が軽くなった、痛みが和らいだと言って、一人では歩いて来れなかった人が、人の手を借りずに歩いて帰ることができるようになります。
このように、腰の痛みやしびれの原因は、骨でははなく筋肉のこりにあるのです。
さて、腰や脚に痛みやしびれがある人はどこに【痛みとりテーピング】するのが効果的かというと、とくに、腰に痛みが強く現れている人は、腰周辺の筋肉をゆるめる必要があります。そこで背骨の周りを覆う脊柱起立筋をゆるめるようにY字に【痛みとりテーピング】を貼るのがコツです。また、腰の痛みよりも、お尻から脚にかけてしびれが強く出ている人におすすめの貼り方が、中臀(お尻の側面)に【痛みとりテーピング】をする方法です。
【痛みとりテーピング】に使うキネシオテープは、薬局やドラッグストアなどで手に入ります。次のページで貼り方を見てぜひ試してみてください。慣れれば、すぐにうまく貼れるようになります。
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